気軽に設置出来ないからこそ利用するでき制度

気軽に設置出来ないからこそ利用するでき制度



気軽に設置出来ないからこそ利用するでき制度ブログ:22-2-2016


わたしは普通とは少し違う育ち方をした。
わたしは幼い頃に養子縁組された。

養父母、養祖父母、みんながわたしを気にかけて、
わたしを思い、大事にしてくれた。
わたしは幸せだった。
でも…

自分は養女なのだと知った、
その日の記憶は、
今でもおぼろげに残っている。

「そうなんだ、ふぅん…」
まだ、わたしは小学校に上がる前だったように思う。

幼いながらに動揺し、
その心の揺れを感じ取られまいと、
気丈に振舞った記憶がある。

事実を知った日から、
周囲に遠慮や義務感を覚え、
みんなを悲しませてはいけない…
わたしはそう思って生きてきた。

育ての親にも、産みの親にも気を使う自分にうんざりし、
どうして自分はこんな境遇なのかと憤ったが、
そんな気持ちは押し隠してきた。

そして今、
子育てに追われる日々、
時折、幼少の頃のわたしが顔を出す。

いまだに過去にとらわれている自分を情けなく思うが、
本当はまだ、過ぎ去ってはいないのだ。

わたしの思いは現在に続いていて、
永遠に満たされることはないのだろうか…と、
鬱な気分に陥る。

昨日、夫婦喧嘩をした。

主人は、
「釣りに行ってくる」と言い残し、
さっさと気分転換に出掛けてしまった。

わたしには子供がいる。
わたしのそばを一時も離れない。
わたしはここでじっと我慢するしかないの!

主人に対する怒りは、
やがて、自分の過去への憤りに変わった。

夕方遅く、電気を消し、
そして、泣けるだけ泣いた。

しばらくして、
ふと…何か温かい風が吹いたように感じて顔をあげると、
3歳になるむすこがそこにいた。

うずくまり、
ミノムシみたいな格好で泣いているわたしの顔を覗き込み、
むすこは両手を広げて、
ぎゅうっと抱きしめてくれた。
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